昨日『活版WEST』というイベントを訪れて来ました。
活版WESTとは…
2018年6月16日(土)、17日(日)に大阪・堺筋本町で今年も開催される、西日本最大級の活版印刷イベント。
関西、中国地方、四国、九州の活版印刷に携わっている人たちが大阪に集結します!
活版印刷と言ってもピンとこない方がいらっしゃるかと思いますが、簡単に言うと大量印刷(商業印刷)ではなく、小口(少ない)印刷で雰囲気のある、可愛くお洒落な印刷方法と言いましょうか…
活字という金属や木で作られた文字を組み合わせて印刷する技法で、レトロ印刷とも言われています。
元々、私も製版会社で働いており、その会社が今回のイベントに出展するという事でイベントに訪れた次第です。
場所は大阪堺筋本町の「Briq SHINSO BLDG.」というビルで開催されています。
ここはリノベーション建築家の第一人者と言われる【大島芳彦】さんが手がけたそうです。とてもお洒落。
会場は活版シェアスペースの「Echos」さんにて。
(余談ですが、Echosさんではシェアワークスペースでセルフ活版印刷も行っているそうです。)
一階に入ると様々な体験ワークショップが開催されています。
麹スタンドというカフェで、軽食やアルコール、コーヒーなども提供されています。
二階では活版印刷のお洒落なグッズが販売されています。
全体的に女性のお客様が多かったですが、私みたいなおじさんでも全然入っていけますので平気です。
いろんなグッズが販売されています。
このエンボス印刷のかかったメモ用紙買いました。
二階に上がる途中に、お洒落なコーヒー屋さんもあります。店員さんがジョン・レノンに似ている…
階段途中には雰囲気のある看板も。
一階のスペースではトークショーが開催されていました。
株式会社和光の代表取締役 井上佳英さんです。以前、私が勤めていた会社の社長さんです。
トーク内容は活版印刷に用いる真鍮版と樹脂版の作り方とか使い方・それぞれの違いについてという内容でした。
緊張されていましたが、堂々とお話されておりました。聞いていてすごく懐かしい内容でした。
『白抜きの太らせ』とか『エンボス処理』とかよくDTPでやってました…
以前の同僚も入り口入ってすぐの所で体験ワークショップをやられていました。
訪れる方は是非やってあげてください。喜んで教えてくれると思いますよ。
今回の開催にあたり、出展されている団体の一覧でしょうか。
仕事してる時はなんとも思わなかったですが、今見ると真鍮板かっこいいですよね。
入り口付近では手キンの競売も行われています。
手キンとは活版印刷を行うちょっと本格的な機械の事です。
大盛況であまりワークショップなどの体験はできませんでしたが、雰囲気を味わえただけでもすごく楽しかったです。昔の職場の同僚たちが勢揃いで来ていて懐かしい面々と会えたのも個人的にすごく嬉しかったです。
今、印刷業界は段々と縮小されている事は間違いないです。色々な物のデジタル化やペーパーレス化が進み、印刷の価値が見直されている転換期なのだと思います。だからこそ、こういった原点に回帰しまた違った価値観を創造する事で新たなビジネスやクリエイターの創出にも繋がるのだと思います。すごく良い試みで、今年で二回目のイベントだったそうですが、是非来年も、いや、毎年開催してくれると嬉しいなというイベントでした。
2018年6月16日(土)、17日(日)の二日間開催されていますので、お時間ある方や、デザイン・印刷にご興味のある方は是非訪れてみてはいかがでしょうか?
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